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研究テーマ


 (A) 建築物のエネルギー消費実態に関する調査研究
地球温暖化対策が緊急の課題であり,CO2 排出抑制が強く要請されていますが,日本のエネルギー消費量は増加の一途を辿っており,特に住宅や事業所などの民生用途は,産業や運輸に比べ顕著な伸びを示しています。
そこで,住宅や福祉施設などの建築物を対象に,エネルギー消費量を詳細に計測,分析すると共に,節電や省エネ等の意識や行動の変化が及ぼす影響を把握することにより,今後の削減の方途を探ることを意図しています。
 (B) 住民意識に基づく居住環境評価に関する研究 人々の居住環境の評価構造は,様々な社会・経済状況や都市化により大きく変容しつつあります。真に望ましい都市計画や環境整備を進める上では,それぞれの地域における,人々の価値観や考え方,現状に対する評価を把握した上で,具体的な整備や計画が人々や居住環境に及ぼす影響を明らかにする必要があります。
このような観点から,例えばダム開発事業の実施前後の調査結果を比較分析するなど,様々なテーマで検討を試みています。
 (C) 都市景観の心理的評価に関する研究 景観法が制定され,地域の景観をいかに保全するかに人々の関心が集まってきており,各地でまちづくりWS等が進められています。しかしながら,人々にとって真に好ましく快適な景観とはどのような景観かについては,未だその一般解は明らかにされていません。
この問題に対し,画像処理による修景景観を呈示する心理的評価実験や,画像解析により抽出した特性値と心理的評価との関連分析などを通して,多面的な検討を行っています。
 (D) 未利用エネルギー活用に関する研究  湖や池、地下水などの未利用エネルギーを活用した、省エネルギー性の高い冷暖房システムの開発に取り組んでいます。具体的には、エネルギーシミュレーションや実験などから、熱源としてのポテンシャルと適用先の熱負荷性状とのマッチングをはかり、実際の建物に適用した場合の導入効果を明らかにします。



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広島大学大学院工学研究科 建築学専攻 建築計画学講座 広島大学工学部 第4類(建設・環境系)建築プログラム